毎日くだもの200グラムメールマガジン
□■ くだもの&健康ニュース Vol.232
■◇ 2021年9月3日(金)配信
こんにちは!
ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富な果物は、若い人の心血管疾
患の予防にも有効です。
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毎日くだもの200グラム以上食べましょう!
公式ホームページは下記です。
http://www.kudamono200.or.jp
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<<< 本日のメニュ− >>>
・ 季節の便り
・ くだものレシピ:カキ
・ くだもの広場:「令和2年度果物の消費に関する調査」(連載
第3回)
・ 文献紹介:果物など植物中心の食事は若・中年期の心血管疾患
のリスクを下げる
・ 文学の中の果物:果物の天国(中谷宇吉郎)
・ くだものいちば
・ 編集部より
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■ 季節の便り
柿くふて文學論を草しけり
− 正岡子規
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■ くだものレシピ:カキ
○ 柿と牡蠣の天ぷら
柿と牡蠣、ともに甘くて秋から冬にかけてが旬の食材です。一緒
に天ぷらにしてみました。柿は甘みがまして、意外といけます。
材料(1人分)
種なし柿 1/2個、牡蠣(加熱用) 4個、てんぷら粉 20グラム、白
だし小さじ2杯、塩、大根おろし
作り方とできあがりの写真は下記のサイトにあります。
https://cookpad.com/recipe/4815767
○ 秋に食べたい−柿のチャーハン
チャーハンの塩味とほんのり甘い柿がおいしい!簡単に作れる‘
甘しょっぱい’柿のチャーハンです
材料(大皿4人分)
たねなし柿 2個、ご飯 3合、卵 2個、長ネギ(白い部分) 1本、
しょうゆ、料理酒、和風だしの素(顆粒)、塩、コショウ、サラダ
作り方とできあがりの写真は下記のサイトにあります。
https://cookpad.com/recipe/2806324
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■ くだもの広場:「令和2年度果物の消費に関する調査」(連載
第3回)
今回は、令和2年度「果物の消費に関する調査」の結果のうち、
果物の摂取意向について紹介します。
【今後の果物摂取の意向】
今後の摂取量について、「特に変えようと思わない」が64.0%、
「増やしたい」が35.1%となっています。20代では、「増やした
い」が男性で45.6%、女性が56.6%と他の世代に比べて10ポイント程
度高くなっています。性別でみると、女性の方が「増やしたい」割
合が高くなっています。
【果物の消費量を増やすための提供方法】
果物の消費量を増やすための提供方法は、「皮がむきやすいなど
簡単に食べられる果物」が39.4%、「多少外観は悪くても割安な果
物」が35.2%、「購入後傷みにくい果物」が26.1%、「カットフルー
ツやパックゼリーなど簡単に食べられる果物加工品」が22.4%、
「健康や美容によい果物」が22.2%で続いています。令和元年度に
比べて「カットフルーツやパックゼリーなど簡単に食べられる果物
加工品」が5ポイント近く増加しています。また、特徴的なのは、
「農薬をできるだけ使っていない果物」が女性は24.4%、男性が9.7
%と女性が大きく上回っています。
【果樹振興法に指定されている品目の喫食】
果樹振興法に指定されている品目の食べる頻度については、月に
1日程度以上割合が5割以上(50.6%)となっているのはりんごのみ
で、これに続いてみかんが48.0%で、令和元年度とりんごとみかん
の順位が入れ替わっています。これに続いて、ぶどう、キウイフ
ルーツがほぼ3割、なし、その他の柑橘、ぶどうが3割弱となって
います。一方、りんご、みかん以外の品目では、35%以上の割合
でほとんど食べないという回答となっています。
【果樹振興法に指定されている品目で増やしたいもの】
今後、買う量を増やしたい果物は、みかんが36.8%、りんごが
30.9%、なしが21.1%、キウイフルーツが20.7%、ぶどう19.3%、もも
17.7%、その後に、パインアップル、かきと続いています。令和元年度
もみかん、りんごがほぼ同じ割合で第1位、第2位でした。特徴的
なのは、女性では、りんご、キウイフルーツを増やしたい人の割合
が男性よりも10ポイント近く高くなっています。
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■ 文献紹介:果物など植物中心の食事は若・中年期の心血管疾患
のリスクを下げる
果物や穀類などに含まれる炭水化物は身体によくないとして動物
性食品の摂取を推奨しているコマーシャルが流されています。一方
で、アメリカ、ミネソタ大学の研究チームは、果物など植物性食品
に焦点を当て、動物性食品を制限する食事と心血管疾患(CVD)と
の関連性に注目し研究を行っています。
果物など植物中心の食事の累積摂取量とそうした食事への移行が
心血管疾患と関連しているかについて調査を行った結果、果物など
植物性食品を食べれば食べるほど、若年から中年期の心臓病リスク
が下がると、「アメリカ心臓学会雑誌(JAHA)」に発表しました。
研究では、「若年から中年期の冠動脈リスクの発生」に関する前
向きコホート研究の参加者4,946人を対象に食事調査を実施しまし
た。食事は面接官が管理し、検証された食事歴によって評価しまし
た。
植物中心の食事の質は、心血管系疾患との関連性に基づいた食品
品質スコアを使用して評価しました。果物、野菜、豆、ナッツ、全
粒穀物は、有益な食品に分類しました。一方、有益ではない食品は、
フライドポテト、高脂肪赤肉、塩味スナック、ペストリー、ソフト
ドリンクなどです。中立的食品は、ジャガイモ、精製穀物、赤身肉、
貝などです。有益な食品が多いと食品品質スコアが高く、有益でな
い食品が多いと食品品質スコアは低くなります。スコアが高いほど、
栄養価の高い植物性食品の消費量が多く、高脂肪の肉製品と健康的
でない植物性食品の消費量が限られていることを示しています。
32年間の追跡期間中に、289人が心血管系疾患と診断されました。
データの解析から果物など植物性食品の長期摂取と、植物性食品へ
の途中からの改善ともに心血管系疾患のリスクの低下と関連してい
ました。
多変数因子調整後、食品品質スコアの上位20%の人は、下位20%の
人と比較して、心血管系疾患の発症するリスクが52%も低いことが
明らかになりました。
また、調査した13年間における食品品質スコアの改善も心血管系
疾患のリスクの低下と関連していました。同様に、冠状動脈性心臓
病および高血圧関連の心血管系疾患についても、食品品質スコアと
強い逆相関が見いだされました。
以上の結果から、植物中心の食品品質スコアの高い食事の摂取は、
若年から中年期の心血管疾患のリスクを下げることが明らかとなり
ました。こうした研究からも、動物性食品を摂取するよりも、果物
など植物性食品中心の食事の方が健康によいと言えます。
【文献】
Choi, Y. et al.: Plant-Centered Diet and Risk of Incident
Cardiovascular Disease During Young to Middle Adulthood. J. Am.
Heart Assoc., 10: e020718. [doi: 10.1161/JAHA.120.020718.]
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■ くだものいちば
今回は、京都市中央卸売市場に入荷している果物を紹介します。
入荷量が多いのは、リンゴ、ナシ、モモ、ブドウ、バナナ、パイナ
ップル、キウイフルーツなどです。
[旬の果物と産地]
ウンシュウミカンは長崎、和歌山産です。
ユズは京都、徳島産です。
スダチは徳島産です。
レモンはアメリカ産です。
バレンシアオレンジはアメリカ、南アフリカ産です。
グレープフルーツは南アフリカ産です。
リンゴ(つがる)は長野産です。
ニホンナシ(幸水、豊水、二十世紀、など)は徳島、長野、富山、鳥
取産です。
モモ(川中島桃、など)は山梨、長野、山形産です。
スモモ(太陽、など)は山梨産です。
ブドウ(デラウェア、巨峰、ピオーネ、ベリーA、など)は山梨、福
岡、長野、岡山、香川、滋賀産です。
クリは愛媛産です。
メロン(アールス、ハネジュ、など)は静岡、茨城、北海道、アメリ
カ産です。
バナナ、パイナップルはフィリピン産です。
キウイフルーツはニュージーランド産です。
「くだものいちば」は青果物市況情報を参考に作成しています。
https://www.seisen.maff.go.jp/seisen/bs04b040md001/BS04B040UC010SC999-Evt001.do
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■ 編集部より
人は、ウイルスなどに対抗して健康を維持するために食事から適
切な栄養分を摂取する必要があります。適切な栄養を供給している
のが果物など植物ベースの食事です。つまり、私たちの仕事は、健
康で文化的な生活、言い換えると人権を支えています。(tnk)
新型コロナの感染拡大が収まる気配がなく、新規陽性者が1,000
人を超える県が複数あっても驚かなくなっていますが、東京の緊急
事態宣言解除の目安は新規陽性者が500人を下回る水準が継続する
必要があるとのこと、まだまだ長い闘いが続きます。くれぐれも気
を付けてお過ごしくださいませ。(EK)
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